秋田市で 30 日、地引き漁の網に全長 3 メートルのサメが掛かっていたというニュースがありました。でかい。メジロザメかネズミザメという話でしたが、生息海域やサイズ的にネズミザメでしょうか。ネズミザメは、モウカザメの名でスーパーなどで売られている淡泊な味のサメです。
さて、今夏は日本各地のサメのニュースを多く目にしました。当ブログでもいくつか記事にしています。
迅速な遊泳禁止措置の効果かどうかは分かりませんが、幸いにも被害はひとつも報告されていません。 それにしても、なぜ今年はサメがこんなに目撃されているのでしょうか?
北大名誉教授でサメの生態に詳しい仲谷一宏氏によると、
暖流が勢力を増すと南方からサメが上がってきます。そのため、この時期、静岡や茨城での目撃は不思議ではありません。今後、全国各地でサメで出没するようになってもおかしくないのです
これは 13 日付の記事。実際にその後全国各地でサメが目撃されることになったのは、みなさんご存知の通りです。
また、北大名誉教授で魚類学を専門とする尼岡邦夫氏によると、
北の海域や深海にいる種類もありますが、大部分は熱帯地域に生息しています。海水温の上昇で生息場所の変化が起きているかもしれません。サメはエサを追いかけて回遊しますが、エサとなる魚類なども水温の変化で移動していると考えられます
要するに、
という流れがサメの目撃機会を作っているようです。
以上、なぜサメが頻繁に目撃されるようになったのかという話でした。
現状を見る限り、温暖化が急に止むことはありえません。なので、サメ出没注意は日本の夏の恒例行事となってしまいそうです。
他に方法がないとはいえ、サメが目撃されるたびに海水浴場は遊泳禁止。書き入れ時である行楽地にとって事態は深刻でしょうね。