鮫が活発です。日本のあちこちで目撃されている鮫ですが、今度は東京湾に登場。漁港沖の定置網に掛かっていたというニュースがありました。
21日午前5時半ごろ、鋸南町吉浜の保田漁港沖の定置網に体長約2・5メートルのアオザメがかかっているのを、網を引き上げた鋸南町保田漁協の職員が発見し同町に通報した。アオザメはその場で殺処分した。同町と周辺市は、海水浴場などでの遊泳者に注意を呼び掛けた。
定置網は沖合約2キロの地点に設置され、同漁協職員が毎朝引き上げている。作業を始めたところ網の中で泳ぐアオザメを発見した。
網を引き上げたら鮫が掛かっているなんて想像するだけで青ざめますね。
アオザメはネズミザメ科の鮫で、英名は Shortfin mako shark (ショートフィン・マコ・シャーク) と言います。日本語のような響きがする「mako」は、マオリ語で「鮫」を意味する言葉。直訳すれば、短いひれの鮫鮫です。
同じアオザメ属のバケアオザメはアオザメよりも胸鰭が長く、その容姿から英名は Longfin mako shark (ロングフィン・マコ・シャーク)。長いひれの鮫鮫です。
こちらがアオザメの写真。攻撃的な風貌をしていますね。
水の抵抗を受け流す流線型のボディ。高速遊泳を可能にする三日月型の尾びれ。この体型を生かして 35 km/h 以上のスピードで泳ぐと言われます。これは鮫の中で最速。鋭い歯を持っていますし、こんなのに追いかけられたら堪りません。
その割に事故の報告がないのは、人との接触自体がほとんどない外洋性の種であるためとのことです。
ちなみにアオザメは高級はんぺんの材料です。
以上、東京湾の定地網に掛かったアオザメのニュースでした。
千葉県の外房では今月何度も鮫が目撃されています。9 日と 12 日に一宮町、15 日に旭市、19 日に銚子市、20 日に旭市と匝瑳市で報告され、周辺の海水浴場で遊泳禁止や注意の措置が取られました。
内房は今回が初めて。今年は東京湾で 50 年ぶりに海開きが行われましたが、鮫の来場は遠慮して頂きたいですね。