緑の少ない 23 区内と言えども野鳥は多く生息しています。自分と野鳥との関係は概ねネガティブなものです。引っ越し前もそうだったし、今のマンションに移ってからもそれは変わらない。
違う部分を挙げるなら、悩みの種となる鳥の種類が異なることくらいです。
以前住んでいたのは 3 階建ての小さなアパートで、今はそこからさほど離れていないマンションの 9 階で暮らしています。
鳥の種類が変わったのは、建物の高さが単純に影響しているのでしょうか?
鳩はカワラバトとキジバトとの 2 種類が来ていました。
酷いのはドバトです。正式名称カワラバト。嫌な羽音を立ててベランダにとまり、糞を垂れ流し、「フルッフーフルッフー」と鳴き続けるのです。追い払ってもすぐ戻ってきてはフルッフー。番 (つがい) で来ることもありました。
後で知ったのですが、追い払われたドバトは、他のベランダに行き、そこで追い払われてまた戻ってきていたようです。遠くへ飛んでってくれません。お隣さんとドバトでラリーしている状態でした。後にセルティックスを 3 度の優勝に導きます。
鱗柄が美しいキジバトもたまにベランダにやって来ました。羽音や糞は一緒ですが、ドバトと違って寡黙です。しかし電線にとまると例のあれをやります。「ボーボー、ボッボー。ボーボー、ボッボー」と念仏を唱えるように鳴く。これは私は気にならないのですが、苦しむ人もいると思う。ベランダでこの鳴き方を決してしないのは何故なのでしょう?
鳩のようにやって来るわけではありませんが、カラスもたまに出くわしました。こちらも 2 種類。ハシブトガラスとハシボソガラスです。ベランダにはあまり現れず、廊下側の手すりが気に入っていたようです。
廊下はそんなに広くないため普通に怖いものがありました。間近で見ると、黒さの中に緑色の光があることが分かり、カラスアゲハという蝶がなぜそのように呼ばれるのかを理解できたのを覚えています。
スズメは特にネガティブな印象はありません。臆病な鳥なので、かなりの距離があってもすぐ散開して飛んで行く。ちゅんちゅんと鳴いて朝を知らせてくれました。
マンションに越してすぐに抱えた問題がヒヨドリでした。ヒーヨヒーヨと鳴くからヒヨドリと呼ばれるという説もありますが、鳴き方のバリエーションが多く、狂ったように鳴く。その声は甲高く大きい。鳴き散らすような鳴き方で困りました。しかも早朝から夕方まで鳴くんですよ……。
で、同じ階の住人が手すりにテグスを張るという対策を施し、とりあえずは追い払うことに成功しました。あくまでもこの階に来なくなっただけで、鳴き声は毎日耳にしています。
アパート時代と違い、鳩はほとんど見かけません。上階だから? もしかしたら下の階ではフルッフーしているのかもしれない。
なお、鳩に対してはテグスの効果が無効だったのを目撃しました。対策された手すりを器用に歩いていました。
住まいまで来ることはまずありませんが、他には以下のような野鳥がこの辺では見られます。
駅前にある木はいつも大量のムクドリがギュルギュルギュルギュルしています。ヒヨドリ同様に問題となっている鳥です。追い払っても他の場所でギュルギュルするだけだからどうしようもないみたい。
以上です。引っ越しを機に、私の主敵はドバトからヒヨドリに変わりました (これを書いている今も鳴き続けています)。