雨合羽というと、登山にもっていくイメージが私にはあって、日常ではつかっていません。小さく折り畳めて、それ自体がケースにもなるような合羽を所有していますが、普段は傘で事足りています。
そんな合羽ですが、最近よく売れているのだそうです。
夏真っ盛りなのに、雨がっぱの売れ行きが好調だ。6月1日に改正道路交通法が施行され、傘を差しながらの自転車運転で人身事故を起こせば、危険行為と見なされる可能性があり、思わぬ「特需」を生み出している。
(中略)
同店では道交法の改正以降、雨がっぱの在庫の問い合わせが殺到し、6月の売り上げは前年の1.6倍。7月は2.2倍だった。
6 月 1 日に施行された改正道路交通法による特需とのこと。
2015 年 6 月より、危険行為と見做される違反を 2 回以上摘発された自転車運転者は、指定期間内に講習を受けなくてはいけなくなりました。もし受講しない場合は 5 万円以下の罰金です。
その「危険行為」に、傘差自転車での人身事故が含まれるかもしれません。
これが需要を生み出した。これまで傘差し上等で運転していた人たちが、こぞって合羽を買い求めたという現象です。
傘を差しながら自転車を運転することの可不可は地域によって曖昧でした。が、現在では全面的に禁止になっているようです。お巡りさんも注意するようになりました。
もちろん、手にもっていなければいい、固定器具で自転車に取り付けておけばいいというものではありません。電動自転車・傘固定・おばちゃんの 3 点セットを商店街でよく見かけますが、風にあおられたら危険ですし、運転を不安定にさせると見做されるでしょうからこれはアウトでしょう。
そもそも自転車への積載荷物は幅 30cm が上限です (東京都の場合)。なので、傘の固定はこの点からも普通に違反となってしまいますね。
そこで雨合羽です。
傘を差す必要がなく、固定器具なしで両手でハンドルを握れ、荷物幅もクリア。運転も安定し、道交法的にも問題がありません。良いこと尽くめではないでしょうか。
玄関がびちゃびちゃになるのが気になる、という人は安全性や合法性と天秤にかけてください。もっとも、しっかりと防水スプレーをして水を弾くようにしておけば、傘をばさばさやるのとあまり大差ない状態だと思います。
というニュースでした。
私は自転車に乗らないのですが、新しい雨合羽がなんだか欲しくなりました。