真夏が近づいています。側に夏バテを従えて。
もちろん夏バテする計画なんて立てていませんが、夏バテしてしまった時の対処方法について今から知っておくのは悪くないことでしょう。食べて回復を試みたい。夏バテして弱った胃は、ネバネバ食材を積極的に食事に取り入れて回復させましょう。
夏バテにはネバネバ食材が良いというのはよく聞く話です。なぜネバネバが夏バテに効くのか。それは、多糖類の一つである「ムチン」という成分が含まれているため。
このムチンが胃に優しい。
夏バテすると胃の働きが弱くなります。かといって食べないわけにもいきませんから、この状態で食事をとる。すると胃が荒れ、場合によっては胃炎にまで発展してしまいます。
そこでネバネバ食材です。ムチン成分は粘膜を潤し保護する働きがあるため、こうした状況の改善が期待できるというわけです。
ではどんな食材があるのでしょうか?
夏バテにはオクラが引き合いに出されるのは、ちょうど旬の野菜だからでしょう。この時期は特に安く買えますし。カレーにいれたりサラダにしたり。軽く焼いて、ポン酢をかけるだけでも美味しいと思います。
とろろでお馴染みヤマイモ (ヤマノイモ・ジネンジョ)。蕎麦にかけたり冷奴に乗せたりと、これも夏らしい料理にマッチするネバネバ食材です。
ヤマイモと比較すると安く販売されているナガイモは別種で、中国原産です。
ネバネバの日本代表、納豆。このネバネバもオクラやとろろと同じムチン成分なので効果があります。特に関東の人なら毎朝食べている人が少なくないのでは。そういう人は自然と夏バテ対処を行っているわけです。
キノコ、つまり菌類のネバネバもムチンです。特に粘り気の強いなめこがおすすめ。味噌汁の具の定番ですから、こちらも普通の朝食時に食卓に並ぶ夏バテ対策食材です。
中華料理の超高級食材である燕の巣も効果があるそうです。よーし夏バテしてるから燕の巣を食べに行こう。そんな人はまあ居ないとは思いますが。
夏バテで弱った胃を修復するという意味で、ネバネバ料理は効果があります。あくまで事後であって、夏バテ防止の効果は期待できません。夏バテ後の対処法です。
もちろん、夏以外でも胃が荒れている時にはネバネバ料理はオススメできます。胃がおかしいなと思った時は、意識して食事に加えましょう。
なお、ムチン成分は加熱で弱まるので、食べる時はできれば生。もし茹でるのならさっと加熱するだけに留めましょう。