餃子の王将の注意書きに「楽しい会話」禁止。シリアスな話題ならセーフ？

中国の北のほうでは主食として扱われている餃子。

私たち日本人にとっては定番のおかずのひとつですが、ご飯に餃子というこの素晴らしい組み合わせは、中国の方にとっては主食＋主食とみえるため、カルチャーショックを受けるらしいですね。

さて、そんな主食であり主菜でもある餃子を売りにしている中華料理チェーン「餃子の王将」で、とある注意書きが話題になっていました。

「餃子の王将」の注意書き

「楽しい会話」禁止！？

たしかに、黙々と食べたいタイプの方にとって、携帯電話・スマートフォン・音楽プレーヤーなど周囲の騒音は鬱陶しいことこのうえないでしょう。静かに餃子を味わいたい。

しかしそれらの機械といっしょに「楽しい会話」が並んでいると、なんだか違和感が。楽しくない会話ならいいの？　話題がシリアスならセーフ？

「会話など」とありますし駄目でしょう。もちろん、「周りのお客様の迷惑」になることが問題なのであって、声を控えれば楽しい会話だって大丈夫でしょうね。

でも「楽しい会話」を引き合いにせず、普通に「会話」や「話し声」でいいのでは……。という、このあたりのニュアンスも含めて、注意書きにおかしみが生まれているのではないでしょうか。

出典

以上、論理的には正しいのに、あるいは正しいからこそ、何かずれた感じになると面白くなるという好例でした。

ずれから生じるこのおかしみは、穂村弘のエッセイでも挙げられています。

駅前のスーパーマーケットのドアに広告が貼ってあった。

　太陽印の純粋ハチミツは栄養満点です。
　パンに！
　ケーキに！
　ヨーグルトに！
　お子さまたちに！

ぎょっとする。