今日の夕食はピラフでした。水を使わず、トマト缶だけで炊くと濃厚です。
鍋に材料を放り込んであとは炊くだけという手軽さがこの料理の良いところ。オムレツを載せればオムライス。ホワイトソースをかければドリアに変身。アレンジが効くので毎日でも飽きないし、炒飯や焼飯よりも私は好んでいます。
炒飯や焼飯といえば、それらとピラフとの違いは何でしょう?
オムレツを炒飯に載せてもオムライスとは普通は呼びません。というかそもそも載せないでしょう。
そのように米料理を材料として捉えることで定義付けすることも不可能ではないかもしれませんが、それぞれの調理方法で違いが生じています。
まずはピラフ。他二つとの明らかな違いは、お米を炊くということ。要するに、ピラフは炊き込みご飯の一種です。
インディカ米とジャポニカ米との違いもありますし、研ぐ研がないは作る人によりますが、米に具材を入れて炊き上げるというのは共通しているはず。炊く前に炒める人はいるかもしれませんが、炊き上がってから炒める人はいないでしょう。
スペイン発祥のパエリアも、ピラフ同様に炊き込み料理です。こちらは炊くというよりも煮るという表現のが相応しいかもしれませんが。
冷や飯にケチャップを混ぜてバターで炒めるトマトピラフモドキは、焼飯と呼ぶのが相応しいと思います。
炒飯は、読んで字のごとく、飯を炒めて作ります。もっというと、お米を炒めるのではなく、炊いたご飯を炒めるのが炒飯です。
冷えてしまったり、ちょっと固く、あるいは柔らかく炊いてしまったご飯の救済手段としても便利な料理です。
次の焼飯との境界は微妙なところです。
焼飯は、読んで字のごとく、飯を焼いて作ります。焼くというのは炒めるということで、その点は炒飯と一緒です。お米を炒めるのではなく、炊いたご飯を使うのも同じ。では調理での違いはどこにあるのでしょう?
炒飯は鍋に卵を割入れて、固まるか固まらないかというタイミングでご飯を投入して作るのが一般的ではないでしょうか。他方、焼飯の具材に卵を使う場合は、ご飯を先に炒めてから他の具材と共に投入して調理します。
ただ、炒飯式の手順で作ったものを焼飯と呼ぶ地域もあり、この辺は曖昧だそうです。
以上、ピラフ・炒飯・焼飯の違いを書いてみました。ピラフは炊き、炒飯や焼飯は炒めるという違いが見られます。
レシピサイトなどで、ピラフのことを炊き込みピラフと表記しているケースがあります。頭痛が痛いとか車に乗車するといったような重言に聞こえますが、これはどうやら炊飯器で作るピラフのことを指すようです。