19 日に東京は梅雨明け宣言がありました。平年より 2 日ほど早いそうです。せっかちなアブラゼミの声も聞こえ始め、これからが本当の地獄なのだとエリート戦士のように覚悟しています。
先日、マンションに引っ越し後にやってくる鳥の種類がアパート時代とは変わったという話を書きました。距離的にはあまり離れていないため、3 階から 9 階になったという高さの変化が影響しているのだと思っています。
そして、種類が変わったのは鳥だけではありません。虫もそうです。
以下は、アパートの廊下・ベランダ、それと部屋の中で見かけた虫たちです。
丁度今の季節には蝉。アブラゼミは廊下によくひっくり返っていました。側を歩くといきなり動き出すので非常に心臓に悪い。部屋に闖入してくることも何度かありました。
声だけが聞こえる蝉は、
がいます。廊下にまで出張っているのを見かけたことはありませんが、単純に数が少ないからでしょうか?
東京でクマゼミ? と思う方もいるかもしれません。なんでも、生息域が北側にも広がっているのだそうで、ついにこの辺でもシネシネシネシネという残念な鳴き声が聞こえるようになりました。子供の頃は居なかったと思う。すくなくとも記憶にはありません。
下の畑のせいなのか、蚊はいっぱいいた。シマシマのやばそうなやつをはじめ、沢山の血を提供しました。夜中に痛みで目覚めることもありましたっけ。もっと優しく刺してほしい。
廊下の隅で体当たりをするようにガンガンやっていました。部屋に入ってくると困るんですよね。蚊ならパチンと潰してしまいますが、この大きさだとちょっと抵抗が……。ガガンボをパチンとする人もいるのでしょうか?
ベランダの日除けの枠組み部分に、スズメバチが巣をこさえようとしているのを目撃したことがあります。女王蜂の大きさときたら。ああ、しばらく嫌な夢を見続ける羽目になったのを思いだしました。ベランダのガラス戸を、スズメバチがその鋭い針で穴を開けて部屋に侵入してくる夢。
アパートの前にあったソメイヨシノの影響なのか、スズメバチとアシナガバチをよく見かけました。
廊下にはコフキコガネがいました。この辺にいる甲虫ではおそらく最大のサイズになると思いますが、どうも子供には人気がない印象の虫です。
そのほか、ビロウドコガネの仲間が郵便受け上の電灯をぶんぶん飛んでいました。
この辺ではよくビワの木が植わっています。そこでぶんぶんしているのがシロテンハナムグリ。カナブンと似ている体型をもち、S字を書いて空を飛ぶこの甲虫も、廊下の側溝によく転がっていました。
虫に詳しくない人からはカナブンと呼ばれていました。本当のカナブンは、アオカナブンやクロカナブンも含め、この辺で目にしたことはありません。ハナムグリもいません。
コメツキとサビキコリは子供のおもちゃ。男の子なら跳ねさせて遊んだ経験があることでしょう。サビキコリの方がたくさんいましたが、子供たちはそれをコメツキと呼んでいたのを覚えています。
その名を書くのもおぞましいからイニシャル G。いっぱいいました。大きくて黒くてツヤツヤし、触角をウィンウィン動かしているあいつです。たのむから飛ばないで。
引っ越した先のマンションは、申し訳程度に植物が植わっている他は緑に乏しい環境です。そのおかげか、あるいは部屋が上のほうにあるからか、虫はあまりいません。
越したばかりの頃はそのことにすごく不自然な印象を受けました。もちろん、いない方がいいんですけれど。
やっぱり廊下に転がるアブラゼミ。こんな高くまで飛べるのだと感心してしまいます。やはり他の種類のセミは見かけません。シネシネシネは聞こえます。ちなみに蝉は英語で「死刑だ」と言います。
地上に近い階やエレベータ内では蚊を見かけますが、部屋まで来るといなくなります。自力で高くまでは飛ばないということでしょうか? 降りるのも大変でしょうし。
以上、昔のアパートのことや子供の頃のことを思い出しながら書いてみました。
あらためて考えてみると、今の住まいはほとんど虫がいない。G もいない。蠅すら飛んでません。そういえば、越してくる時に殺虫剤も持ってきましたが、その後一度も使っていません。下のほうの階ならまた話が違うのでしょうか?
虫が苦手な方は上の階に住むとよいかもしれません。