蝉たちはまだ地面の中で過ごしています。羨ましい。暑い地上で私は溶けかかっています。バテて歩き方もふらふらだし、職務質問されないか心配です。
さて、熱中症対策が免罪符となり、エアコンを使うことに躊躇がなくなるこの頃ですが、蝉が鳴くまでは使用を控えたいという気持ちもあります。電気代もばかになりません。
そこで、エアコンを使わずに涼しくなる方法について考えてみました。
涼を取ると偏に言っても、身体の内と外だけでなく、心理面からのアプローチなどその方法は様々です。
もちろん扇風機は回しています。室内に風が流れていると随分違います。直接身体に当たると生ぬる~い嫌~な風ですが、回さないよりは全然マシ。だけど扇風機のみではこの暑さはもう耐えられそうもありません。
扇いで風をつくりだせ。涼しくもなるけど暑くもなる。体力もつかう。頑張って扇げば扇ぐほど涼しくなる、というわけにはいかない微妙な道具です。
小学生の頃、授業中に下敷きで扇ぐと没収というルールがありました。今もあるに違いない。毎日何千何万という下敷きが没収されているんだ。
涼しげな風鈴の音色を聴くと、実際に涼しくなるのだろうか。心理的にはなるのかもしれない。でも風鈴が鳴るということはそれなりに風が吹いているということであって、それで涼しいのではないでしょうか。
でも真夏には無効。むしろ逆効果でイライラするだけでしょう。ご近所との揉め事に発展する可能性もあるので使う時には気を付けたい。
心理的と言えばホラー映画には冷却効果があるのでしょうか? 「背筋が凍る」という慣用表現もあります。恐ろしさからくる身震いが、寒さから来る身震いと錯覚するのではないでしょうか。
経験的には、ホラー映画が効果的なのは寒い季節です。冬にはより寒さが感じられますが、夏に観ても暑さが軽減されることはないと思う。その点では、真夏に冷え冷えの映画館で観る分には効果的かもしれません。
キュウリやトマトなどの野菜は体温を下げる効能があります。私はお腹が弱いのであまり沢山は食べられませんが、食べて冷やすというのはなかなか健康的な手段でしょう。
冷やし中華や素麺などにそれらの野菜が入っているのは、旬の野菜だからという理由だけではないはずです。
暑い日にはあえて辛い料理を食べるという暑苦しい人がいます。辛いものを食べて汗をかき、それが蒸発することで熱を奪うから、体温は当然下がることでしょう。
でも涼をとるために食べる人はいないのではないかと。だって食べてる時は汗をかくほど暑くなるのだし。むしろ夏バテ対策でしょうか? 辛い物は食欲増進の効果がありますから。
たらいに水を張って足を入れると涼しい。足湯の冷たい版です。
頭寒足熱の逆になりそうで、なんだか不健康そうですが、実際にやってみるとかなり涼しくなります。
この時季、ドラッグストアでは冷却グッズコーナーが充実します。冷却スプレーやシートと同様に定番品なのが、ボディーペーパー。
汗対策として一年を通して販売されていますが、暑さにも効果を発揮します。なんでも、男性向けのものは刺激が強いものや大判のものが少なくないので女性にも好評だとか。豪快に拭きたい。
シトラス系の香りが多いイメージがありますが、無香料のものも探せば見つかります。
以上、エアコンを使わずに涼をとる方法でした。私のおすすめは、足水です。初め半信半疑でやってみたのですが、感動しました。
扇風機を回し、足を水に浸し、もろきゅうを摘まみにビールを飲んでだらだら過ごしたい。