危険の度合いは、それ自体の危険性だけでなく、その危険と自分との距離によって計られます。
エボラやら MERS やら IS やらで覆われてしまった感がありますが、都心部の人なら昨夏の脅威を思い出す頃でしょう。
デング熱です。
2014 年夏に報告例が増加。しかもその発生場所が、代々木公園、新宿中央公園、上野公園といった都会ど真ん中だったことで、戦々恐々といった感じです。今夏どうなるかは実際その季節になってみないと分からないし、またどうしようもなくその季節へ近づいているというのが薄気味悪い。
私の住まい周辺の公園では、公園の大きさを問わず、蚊の注意を促す看板が区によって立てられています。その看板がまた恐怖を煽ってくる。
ネッタイシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症である。デングウイルスはフラビウイルス科に属し、4 種の血清型が存在する。比較的軽症のデング熱と、重症型のデング出血熱とがある。
2015 年現在、実用化されたワクチンはありません。
近所の公園の看板にはこう書かれています。「長袖シャツ・長ズボンを着用しましょう」。とりあえず、刺される面積を減らそうという物理的な作戦です。
今夏の子供たちはそんな格好で駆け回るのでしょうか。公園のベンチでぼっち飯をするサラリーマンもクールビズ禁止。
蚊の動向次第では、熱中症患者が相当増加しそうです。
蚊に刺されやすい体質があるという話を耳にしたことがあります。新陳代謝が激しい人は狙われやすいと。これは、O 型が刺されやすいといった眉唾ものの説ではなく、蚊の習性が根拠がとなっているようです。
すなわち、蚊は二酸化炭素の密度が高い方へ集まること。温度が高いところへ向かうこと。
といった人は特に注意が必要です。体温を低めに設定し、身体を清潔に保ち、呼吸を止めてください。