先程、マンションのエレベータで蚊と御一緒しました。それはもう見事な縞模様でした。逃げ場なし。刺されないようにと激しく動き回るわけにもいかないから、じっとその動向を窺い、緊張感のある時間を過ごしました。
かごには自分一人だけだったからよかった。複数人数と蚊の組み合わせだったら小さなパニックが生まれそうで嫌です。
さて、その同伴した縞々のあいつとは別件だと思いますが、左脚のすねのあたりに蚊に刺された跡を見つけました。なんか痒いと思っていたんです。無意識的に掻いていました。跡を目にしてから、さっきから掻いていたことに気付きました。
救急箱を見ると虫刺されのクスリがない。こういう時はどうしたらよいのでしょう?
バツ印、または十字。蚊に刺されてぽちっとできる部分 (膨疹と言うようです) に爪で跡を付けるという振る舞いは、代々受け継がれてきました。私はたぶん小学校の教室で知ったように思います。
しゃっくりの止め方にあるような胡散臭さを感じなくもありませんが、痒みに対する効果は一応あります。患部だけでなく、その周りを囲むようにして井の字に爪跡を付けるなんていうのもそうで、痒さが散ってくれます。痒いよりは痛い方が耐えやすいというわけです。
しかしこれはオススメできない対処法の筆頭です。要は、引っ掻いてしまうことと同様、患部を直接いじっているわけですから。子供ならまだ大丈夫かもしれません。でも大人になると、痒みが引いてから黒ずんだ跡が残ってしまう可能性があります。
蚊に刺された時の正しい対処は、その症状の程度に合わせて判断することです。
抗ヒスタミン剤は痒みを抑え、ステロイドは炎症を抑えます。
刺された時の皮膚反応は複数あります。イメージとしては、ぽちっとした膨疹が真っ先に浮かびますが、ただ赤くなるだけのケースがある。前者は刺されて即時にできるものですが、後者は 1 ~ 2 日遅延してから現れる症状です。
それらが組み合わさり、反応なしも含めると 4 通りになります。
この反応の違いは年齢と相関しています。上のリストの順で、幼児に症状が多いのが遅延のみ。老年期になるころには反応がでなくなります。もっとも、これは一般的な話であって、個人差はかなりあるそうです。
蚊に刺された跡は掻いてはいけない。ムヒなどの痒み止めを塗り、掻くのを我慢し、痒みが引くのを待ちましましょう。
それにしても、老人になると蚊に刺されても無反応になるということにはショックを受けました。