ドライカレーで何を思い浮かべますか? という質問の意図が分かりますか?
昼食のドライカレーが美味しかった。肉を使わず、野菜多めでさっぱりとしたドライカレーは、ご飯の一粒一粒にしっかりと味が染みこんでいました。具材を用意したら、あとは炊飯器に放り込むだけという簡単手順も素晴らしい。
と書いたものを読んで、それは私の知っているドライカレーとは違う! と思った人もいることでしょう。
そう、ドライカレーには複数の種類があるのです。
ドライカレーは大きく 3 つに分けられます。
カレー炒飯は、カレーの味付けをした炒飯です。炒飯ではなく焼飯の場合もあることでしょう。カレー焼飯とはあまり言わないのは、語呂が悪いからでしょうか? どちらも、炊いたご飯にカレー味を付けて作ります。
カレーピラフは、カレーの味付けをしたピラフです。炒飯や焼飯と何が違うのか? それは、ピラフは炊き込みご飯であるということです。炊いたご飯を使うのではなく、お米を炊いて作ります。
インドの言葉で挽肉をキーマと言い、挽肉を使ったカレーがキーマカレーです。
日本で供されるそれは、ご飯の上にカレーなどで調味された挽肉がどかっと乗っているのが普通であるため、汁気のないキーマカレーというのは重言に聞こえると思います。けれどインドやネパールでの同料理はもっと汁っぽくてドライではないのが一般的です。
というわけで、冒頭の文にあるドライカレーはカレーピラフのことでした。
ドライカレーと聞いて思い浮かべる第一位はどれだと思いますか? 私はカレー炒飯 (焼飯) なのではないかと考えます。というのは、「ドライカレーの素」的な商品の影響のためです。
余ったご飯の処理、冷や飯の味付けなどに便利な炒飯という料理。そしてドライカレーの素という便利な商品。これらはイメージの形成に強力なタッグでしょう。
皆さんはドライカレーと聞いてどのドライカレーを思い浮かべますか?