ブラッディ・マリー。つまり血みどろマリー。という、凄惨な響きのカクテルがあります。トマトの赤色がブラッディなロングドリンクです。
このカクテルは、ウォッカをベースにしてトマトジュースで割って作ります。トマトジュースを使うカクテルって結構あるんですよね。ブラッディ・マリーと同じくらい有名なのは、ビールベースのレッド・アイ。こちらは充血した目のメタファーで、やはりトマトは血に見立てられています。
さて、そんなトマト系カクテルですが、どのトマトジュースを材料とするかで味がガラリと変わってきます。
トマトジュースとひとえに言っても、ペットボトルや缶ジュースだけが全てではありません。トマト缶もありますし、フレッシュなトマトを絞ってジュースにする方法だってあります。
日本の 2 大トマト製品企業といえばカゴメとデルモンテ。味の違いはさておき、まず確認したいポイントは、「食塩無添加」であること。
ブラッディ・マリーは好みでタバスコや塩コショウやブイヨンなど色々入れたりしますが、使うなら使うで、あとから調整できるように元はプレーンなほうが捗ると思います。
どちらのメーカーの商品も実際に試してみましたが、デルモンテのほうが濃厚でした。
その他、カクテル用のトマトジュースなども販売されています。ハマグリエキス入りの物まである。これをクラマトと言います。クラマトを使ったブラッディ・マリーは、ブラッディ・シーザーという呼び名に変わります。
料理に使うトマトホールあるいはキューブ缶もカクテルに利用できます。意外でしょうか? あの缶詰はトマトジュース漬けなのです。
飲むには濃そうなイメージがあるかもしれませんが、カクテルにはちょうどよいのではないかと。トマトの他にクエン酸が入っていますので、疲れている時に飲むと酸味を感じるかもしれません。
フレッシュな生トマトをぎゅーと絞ってカクテルに。すごく健康的な感じがします。グレープフルーツ系のドリンクでよく行われる飲み方ですが、もちろんトマトも可。むしろ絞りやすい。
あえて欠点を言うと、トマトの個体差に味がかなり左右されるということ。その点ではトマトジュースやトマト缶に劣ります。けれども、こういうフレッシュな食べ方・飲み方には、固体差を楽しむという部分も含まれているのではないでしょうか。
以上、カクテルに使える 3 つのタイプのトマトジュースでした。
私のおすすめは、デルモンテの食塩無添加トマトジュース。濃厚です。ロールキャベツやトマトピラフなどの料理にも使いやすくて重宝しています。