米メジャーリーグは後半戦中盤へと差し掛かり、残りは 50 試合ほどとなりました。
ア・リーグ東地区最下位に沈んでいるボストン・レッドソックスですが、ここに来てさらに悪いニュースが。
レッドソックスは10日、抑えの上原浩治投手(40)が右手首の骨折と診断され、今季絶望の見通しになったと発表した。
7日のタイガース戦で右手首付近の前腕部に打球を受け、精密検査を受けるため9日にチーム遠征先のデトロイトから本拠地ボストンに戻っていた。球団は近く故障者リストに入れる手続きを取る予定。
当初は、腫れているだけ、数試合登板回避の見込みといった報道だったのに。なんということでしょう。これで今季終わりとは……。
現在トップのヤンキースとの差は 12 ゲーム。上原投手の故障でワイルドカードもファンは諦めムードとなっています。
上原投手の今季の成績は、43 試合 2 勝 4 敗 25 セーブ。防御率 2.23。
上原投手は、アウェイで 7 日に行われたデトロイト・タイガース戦で骨折しました。
いつものように 9 回の登板でした。1 死満塁といった状況で、まずはイグレシアス選手から三振を奪い 2 死。続くキンズラー選手のライナー性の当たりに対し、ボストンの守護神は投球したその腕を伸ばしてしまう。打球は利き腕の手首を直撃。しかしその手でボールを 1 塁に投げ、25 セーブ目を挙げました。
気迫あふれるこのプレーの代償は高かった。試合後の検査では異常は見られなかったものの、後の精密検査で骨折が判明しました。
惜しむらくは、最終回の満塁とはいえ、7 - 2 という点差での登板だったことでしょう。満塁で 5 点差だからセーブ機会ではあるのですが、この時点ではまだマウンドに上がらなくてもよかったかもしれない。不要な登板で怪我をしてしまった。ファンはそのような論調です。
上原投手の代役として、セットアッパーを担当している田沢純一投手かジーン・マチ投手が抑えに回ることになる模様。両者の今季成績は以下の通り。
49 試合 2 勝 5 敗。投球回数 48 回。防御率 3.19。失点 18 (自責点 17)
37 試合 1 勝 0 敗。投球回数 38 2/3 回。防御率 5.35。失点 25 (自責点 23)
以上、上原投手の故障についてのニュースでした。
ピッチャーライナーに投手が思わず手を出す、足を伸ばすという場面はよく目にします。あれは身体が勝手に反応してしまうらしい。上原投手も、「無意識のうちに出してしまった」とコメントしているように、本能による振る舞いなのでしょうね。
全力のハイタッチが再びできるようお祈り申しあげます。