夏の風物詩のひとつ、甲子園。第 97 回全国高校野球選手権大会は現在、3 回戦進出をかけた試合が行われています。
母校は出場していませんが、私は生まれも育ちも東京なので、東京の学校視点で楽しんでいます。西東京代表の早稲田実業高校には清宮幸太郎内野手という話題性のある 1 年生スラッガーがいる一方、東東京代表の関東第一高等学校で一際目立つのがオコエ瑠偉外野手。3 年生ということもあり、プロ野球のスカウトにも注目されています。
一体どのような選手なのでしょうか?
ナイジェリア出身の父親をもつオコエ瑠偉選手は、身体能力が高く、俊足を生かしたプレーを得意としています。愛称はチーター。183cm、85kg。右投げ右打ち。今大会には 1 番・中堅で出場しています。
なんといってもその脚力。速すぎる。
東東京大会決勝・日大豊山戦では、50 メートル 5 秒 96 の俊足を生かしてセンター前ツーベースを記録。
本大会 2 回戦・高岡商戦では、ファーストのミットを弾いたボールが転がる間にセカンドまで到達するという内野ツーベース (記録上は一塁強襲二塁打) で甲子園を湧かせました。
瑠偉という名前を聞いて、まっさきに浮かぶのはラモス瑠偉 (現 FC 岐阜監督) でしょう。
ご存じの通りラモスはブラジル出身です。オコエ瑠偉選手の父親はナイジェリア出身です。なので、まったく関係がありません。ものすごく遠くの親戚ということもありません。そもそも「瑠偉」はファーストネームですね。
ではなぜ「瑠偉」なのか?
なんでも、父親はラモス瑠偉の大ファンで、息子にはサッカーをやらせたかったとのこと。サッカー選手になってほしい。そんな思いを込めて「瑠偉」と命名したのだそうです。
そのように期待された子どもが今、甲子園を猛スピードで駆け抜け、スタジアムを盛り上げる選手に成長しています。
以上、東東京代表・関東一高のオコエ瑠偉外野手の紹介でした。
ドラフトの目玉は、150キロ左腕で即戦力として期待ができる東海大相模の小笠原慎之介投手ですが、外野手の有望株が欲しい巨人にオコエ瑠偉選手はリストアップされているみたいです。
ちなみに、東洋大学に山口瑠偉という名の投手が在籍しています。こちらもサッカー選手になることを期待されたのでしょうか?